腕のいい職人に頼めば、傷ついた愛車は見事によみがえる!
私たち素人は板金と塗装を板金塗装と一緒くたにしていますが、プロの方に言わせると、この2つの技術というのは別の技術になるそうです。
ですので、板金が得意な技術者の方もいれば、塗装の技術に秀でている技術者の方がいたりと、両方の技術をあわせ持っている職人さんというのは、なかなかいないようですよ。
また、板金塗装業界は独立開業する人が少ない業界でもあるようです。ですので、腕のいい職人さんがどこで仕事をしているのかを探すことは、なかなか私たちエンドユーザーでは難しいことのようです。
ただ、トヨタ自動車では社内で板金塗装の技術を競う大会のようなことを行っているそうなので、そこでの優勝者が板金塗装の両技術を持った優秀な職人さんであるといえるでしょう。
板金とは何かしらのアクシデント(事故等)でへこんだり曲がったりしてしまった金属の板を、元通りの状態に直す技術だそうです。
例えばグシャグシャになってしまった車のドアを新しいモノに変更するというのは、板金ではなくただの修理だということです。私がお世話になった板金塗装店の代表の方はこんな風に答えています。「板金とは、例えるならば折り紙でつくった作品を、元のまっさらな紙の状態に戻すことだ」と。
折り紙でさえどうしたって折り目が残ってしまいますよね。完全には元通りにはならないわけです。それがましてや車のボディー、つまり鉄であったら……ここに職人さんの腕がキラリと光るようです。
そして、ある程度経験を積めば、この板金の技術というのは習得できるようです。
これに対して塗装の技術というのは、一言でいってしまえば「才能」ということのようです。つまり「絵を描く」ということとイコールであって、そこには職人という以前にアーティストとしての気質が必要なんだとか。
そして、板金の技術はどうにか鍛錬である程度のレベルにはなるそうですが、塗装の技術に関しては、生まれ持った才能がその大部分を占めるそうです。